11月28日、高島市内の中学校3年生の人権学習で授業させていただきました。
「バングラデシュの子どもたちから学ぶ子どもの権利条約」というテーマで、バングラデシュの働く子どもたちの想いや夢を知り、この子たちにもっとも必要な権利を子どもの権利条約から選んでいただきました。5人の班で3つ権利を選んでもらって、その理由も考えて、各班ごとに発表していただきました。
今年は子どもの権利条約が発効して25年。日本が批准して20年。バングラデシュの子どもにも、日本の子どもにも、あたりまえの権利なんですが、子どもたち自身がどんな権利があるのか知る機会は少ない気がします。子どもの権利条約を分かりやすく表現した日本ユニセフ協会の教材を使って、みんなに見ていただきました。
日本ユニセフ協会の子どもの権利条約ページ
青年海外協力隊でバングラデシュに行ったとき、一番驚いたのが働く子どもたちが町中に溢れていたこと。朝も昼も夜も町の中には働く子どもたちがいっぱいでした。その子どもたちに家族のことや仕事のこと、夢のことなどを少しずつ聞いてみました。「もっと文字を習いたい」「稼ぎたい」「妹を学校へ行かせたい」など、どの子も夢や誇りを持っていることを教えてもらいました。
自分たちに何ができるのか。中学生たちに考えてほしいと伝えました。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの活動も紹介しました。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、2つの「Free」を実現することをミッションにしています。
ミッション1 貧困や児童労働から子どもをFree(解放)すること。
ミッション2 「子どもは無力だ」という考えから子どもをFree(解放)すること。
何か一つでも、中学生たちの心に残ることを願いつつ。
午後、農園にバングラデシュからのお客さんが来てくれました。
NPO法人P.U.Sが支援する村で日本からのスタディツアーの通訳をしたり、現地で設立された学校で仕事をしている青年と支援者の方です。
私はバングラデシュのシレット県で仕事をしていたのですが、支援されている村はシレットに隣接する県のインド国境に近い村のようです。カシヤ族の方が多く住む村で学校建設など教育支援をされているそうです。来てくれた青年もカシヤ族の方です。
平飼い養鶏の床づくりと餌について、鶏糞を使った有機農業についてお話しさせていただきました。
バングラデシュ農業では、増産のために化学肥料や化学的農薬がよく使われています。使っている人はその危険性をあまり理解していないことが多く、使用者が病気になることもあります。日本でも基準は設けられていますが、農薬や化学肥料は長期的に土や人、生き物に良い影響はありません。持続可能な安全で安心な農業は、多品種を少量ずつ栽培することや、コンパニオンプランツの活用など、さまざまな工夫しながら栽培していることをお話ししました。彼の村にも役に立つといいのですが。
農園には「風と土の交藝」のお客様が来られてました。サツマイモを蒸して食べていただきました。